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タイトルの通り、主人公マリアベルは王太子エドワードから「真実の愛を見つけた」といわれ、突然婚約破棄されてしまいます。
傷心のマリアベルが、新たな愛を見つけて幸せになるストーリー。
「小説家になろう」で連載されていた人気作品のコミカライズです。
25(3)話まで読んだ感想です!
【作品情報】
・著者:橘皆無、彩戸ゆめ
・ジャンル:恋愛
・出版社:双葉社
マリアベル・バークレイ
バークレイ侯爵令嬢。王太子エドワードに、真実の愛を見つけたからと婚約破棄されてしまう
エドワード
王太子。平民のアネットと恋に落ち、マリアベルに婚約破棄を申し出る
レナート・ガレッティ
ガレリア帝国の皇太子、マリアベルにプロポーズする
アネット
平民出身の、エドワードの婚約者
サイモン
エドワードの側近
カルロ・コルネリウス
レナートの側近
クラウディア・フォンターナ
フォンターナ公爵令嬢、皇太子妃の座を狙っていたのにマリアベルの登場で焦る
ダンゼル公爵
アネットを養女にし、権力を握ろうと画策する
サイモン
エドワードの乳兄弟、マリアベルのことが好き
セドリック
ガーディナ大公、国王陛下の甥でエドワードの従兄弟
ダドリー夫人
妃教育の担当、厳しいがマリアベルのことは認めていた
ある日、婚約者である王太子エドワードから、「真実の愛を見つけたから婚約破棄して欲しい」と言われたマリアベル。「完璧な淑女」と言われていたマリアベルは、騒ぐことなく、その申し出を受け入れます。
いまさら、国内では良縁も見込めない。気持ちを切り替えるために、領地に向かったマリアベル。母と兄に迎えられ、少し気持ちが落ち着いたところで、隣国・ガレリア帝国の花祭りへ。
実は父が、良縁を求めて、ガリレア帝国でひそかに動いていたのです。そして、マリアベルに会いに、花祭りにやってきたのは、レナート・ガレッティ皇太子殿下でした。
もうほんとに笑えるくらい、王太子がバカで。どうやら、遅くにできた子だから、甘やかされて育ったようですね。
マリアベルはむしろ、振られて良かったんだと思いますよ。
こんな男と結婚したら、王妃として苦労するに決まっている。
これは運命だったんですよ。
レナートは、エドワードと打って変わって、めちゃめちゃいい男なんです、これが。
実は、婚約者がいたんだけど、最近亡くなったことになってる(実は生きている)。なぜ婚約したのか、亡くなったことにしているのかその辺の経緯はぜひマンガを読んでみてください。レナート、中身も男前よ。
で、ぜひマリアベルを妃にと望むレナート。真実の愛より、運命の愛の方がドラマチックでしょ?って。

最初から、レナートが溺愛モードに入っているのがいいですね。
あんな奴でも、婚約破棄されたという事実に、マリアベルはすごく傷ついているはず。それをわかっているからでしょうね、一目見た時からずっとやさしい。
このスパダリに対応できるマリアベルも素晴らしいですけどね。
これまでがんばってきたことは、無駄じゃないんですよ。小さい頃から応対日になるために必死で学んできたことは、これからレナートの奥さんになってから活かされるでしょう。
レナートが、エドワードに感謝するのもわかる。あのアホがマリアベルを振ってくれたから、こんな素晴らしい女性と結婚できるんですもんね。
この作品のすてきなところは、マリアベルの心の強さ、美しさだと思っています。
「完璧な淑女」といわれてきたマリアベル。本当にがんばりやさんで、弱さを見せまいとするあまり、自分の感情を置き去りにしてきてしまった部分もあるのですが、レナートと出会ってから本来の明るさを取り戻していきます。

今まで辛かったでしょうね。ちょっとがんばりすぎていたかも。
エドワードは、根は悪い人ではないのだけど、甘すぎるし、王としての器もない。
そんな人を「支えなければ」と必死にがんばってきたマリアベル。レナートのおかげで肩の力が抜けて、さらにその感性、知性が磨き上げられているように思います。
そう、マリアベルは外見が美しいだけでなく、常に人を気遣い、優しくできる人。真の美しさを持っている人です。
それが理解できたレナートも、素敵だと思います。
エドワードのバカっぷりが突出しているのですが、ここまでくると、逆にかわいそうになってきます……。
もう少し、周りの大人がしっかりしていれば、ここまでバカにはならなかったのでは。
才色兼備で、良妻賢母になったであろうマリアベルを自分から手放したことも、平民を妃にすることの大変さを理解していなかったことも。
普通の王太子教育を受けていれば、後継者としての自覚があれば、こんなことにはならなかったと思います。

人間、努力するって大事なんだなと改めて思いましたよ。
ある意味、この人も被害者なのかもしれないけれど。本当に大事にするというのは、マリアベルの家族みたいなことをいうのであって、子供を甘やかすことではないですからね。
エドワードは、ダンゼル公爵とサイモンにいいように操られてしまっているのに、それにも気づかないし。
「本当に大事なものは失ってから気づく」の見本みたいな人。ただ、最終的には王位継承権を手放し、「真実の愛」に生きることにしたので、王位にしがみつかなかったところは評価できます。
25話まで読了したところですので、今後の展開はまたここに書き足していきますね。
結末がどうなるのか、楽しみです!
