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1話目を見て、絵は綺麗だけどあんまり好みじゃないかなっていう気がしたんですよ。
2話ほど読んで、しばらく読んでいなかったんだけれども、完結したということで一気に読んでみました。
結論、まさかのラストでとても面白かったです。
1話で離婚をすることはわかっているので、その後の2人がどうなるのかが見どころですね。
途中もちょっとサスペンスチックな話もあり、誰が犯人なのかと考えるのも楽しかったです。単なる恋愛ものや転生ものにとどまらない面白さがありました。
ぜひ最後まで読んでみてもらいたいです。
【作品情報】
・作者:PARANG , Jeongyiha , Lee Yunji
・ジャンル:ファンタジー
・出版社:comico
アイラ・ペイジ
公爵令嬢でとてもわがままだったが、落馬事故をきっかけに中身がユ・ハンナになる
フリード・トラウィズ
侯爵家の後継者でバリスト国で最も美しい男、アイラが強引に結婚にこぎつけたため、アイラを嫌っている
ハイム
アイラの護衛騎士
バネッサ
アイラの乳母
ローダー
トラウィズ家の執事
ファン・インホ
ユ・ハンナの夫、愛人を作り、妻を殺そうとした
ユ・ハンナは浮気をしていた夫に殺されかけ、目が覚めると、公爵令嬢のアイラ・ペイジになっていました。アイラは、顔が気に入ったと一目惚れしたフリード・トラウィズと結婚する直前でした。
わがまま放題だったアイラがおとなしくなったと周囲の人は驚いていましたが、それでもフリードはアイラとは絶対結婚したくないと思っていました。
しかし、もう皇帝も認めた結婚、今さら引き返すことはできず、二人は一年後に離婚する契約を交わします。
事故で亡くなって別の世界に転生するというのはありがちですが、それが全くの別人格だったこと、そして通常であれば転生するとその体の持ち主の記憶が流れ込んできたりするものですが、アイラの場合は過去の記憶が一切ありません。
本人であるユ・ハンナの記憶しか持っていない状態で、知らない世界で暮らしていくことになるんですね。
前のアイラがどれだけわがままだったのかは周囲の反応を見ておして知るべしなのですが、よりによって夫となったフリードが一番アイラを嫌っているという状況です。
しかし、1年後に離婚すると約束したことと、あとアイラの中身であるユ・ハンナは非常に聡明な人だったので、フリードも徐々に心を開いていきます。

この辺りはもう、何か恋愛初心者みたいですごくかわいいんですけどね。
でも、自分が離婚に同意してしまったから、途中からアイラのことを本気で好きになるんだけど、結局は一旦離婚という道を2人は選びます。
でも、これで結果的に良かったんだと思うんですよ。
そのままダラダラ結婚生活を続けるんじゃなくて、1回リセットして、恋人同士からまた始めて、ちゃんと恋愛をしてから結婚するっていう流れを踏んだから、本当に仲の良い夫婦になれたんじゃないかなと思います。
ユ・ハンナの魂が入ったきっかけは、アイラの落馬事故でした。
その後、さまざまな事故が起こります。アイラはピーナッツアレルギーなのですが、食べ物にピーナッツが入っていたり。
最初は夫のフリードが疑われます。アイラが死んで全財産を相続するのがフリードなので、誰が見てもそう考えるでしょう。
次に、私は皇太子が犯人なのかなと思いました。アイラは以前、皇太子妃になるという話が出ていたほどの人なので、皇太子がアイラのことを好きで、離婚させようとしているのかと思ったのです。
しかし、皇太子は本気でアイラのことを妹のように大事にしている人だったので、そうではありませんでした。

てっきり、皇太子が犯人だと思ってたんだけどなー。
ネタバレになりますが、犯人はジン・ブレア。皇太子の側近であり、ペイジ公爵家の傍系の人物です。アイラがいなくなったら、自分が公爵家を継げるからです。
なるほどねー。なんかフリードに敵意を持っていたので、てっきりアイラのことが大事で、アイラのことを嫌っていたフリードを寄せ付けたくないのかなと思ったけれども、全然逆でした。
途中からもうフリードがアイラにベタ惚れになったので、アイラの気持ちさえ整理がつければ万々歳、ハッピーエンド!
アイラは自分がこの世界の人間じゃないってことを気にしていたから、それもちゃんとフリードに話して、「そんなことは関係ないよ」となりました。フリードだったらそう言うと思った。
最終的には双子も生まれて、すごく幸せな二人。
双子もめちゃめちゃ可愛くて、子供が生まれてもフリードがずっと妻を溺愛しているのも良かったですね。
こういう転生モノって、元の世界の人物はすでに亡くなっていて、その魂が別の世界に飛んでくるというパターンが多いじゃないですか。
だけど今回は、ユ・ハンナも生きているし、アイラも生きている。アイラの魂はどこに行ったんだろうと思っていたんですけど、現世の方ではユ・ハンナは植物状態だったみたいで、その間、アイラの魂は眠っていたのかな。
事故も一段落して2人の関係も元に戻り、これでハッピーエンドかなと思ったところで、なんと2人の魂が元に戻るんです。
フリードがベッドでアイラを抱きしめたら、それは本物のアイラだった。

これ、ほんとに驚いた。
まあ、騒ぎますよね。結婚にいたる経過を何も知らない状態で魂が戻ってきたので、自分が希望して強引に結婚しようとしていた男だとはいえ、ベッドで裸の状態で抱きしめられたら、そりゃあ驚きます。
そこで、なんとすごく珍しい展開になります。
霊媒師みたいな人に頼んで、フリードが現代に行くんですよ。これ、凄くないですか? なかなか無い展開だなと思って、すごく面白かったです。
現代に行ってユ・ハンナに会ったら、それはずっと一緒にいたアイラだったので、フリードはそれで満足するんです。けれども、そこには夫がいるんですよね。

アイラを殺そうとした夫がいるから、そいつとまず離婚しなければならない。
なんだかんだあって、もう一回魂が戻ってきて2人は元の世界に戻り、アイラの魂はユ・ハンナの体に入ります。
アイラはどうするのかなと思ったら、気の強い女性なので、若干、年がいった体になっていることには不満を漏らしつつも、「あんな不細工とは絶対に離婚してやる!」という強気な感じでした。
まあ、これってハッピーエンドといったらハッピーエンドなのかな?
最後の展開があまりないものだったので、すごく面白く読めました。


