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10年前に、高嶺正智と形だけの結婚をした莉央。
「離婚してください」というところから物語が始まります。
ドラマ化もされていますが、原作とは内容が少し違うようですね。
DVDも出てます。
【作品情報】
・原作:あさぎ千夜春
・作画:七里ベティ
・ジャンル:恋愛
・出版社:スターツ出版
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結城莉央
10年前、16歳のときに高嶺正智と書類だけの結婚をする
高嶺正智
タカミネコミュニケーションズCEO、莉央の夫
設楽桐史郎(したらとうしろう)
莉央の日本画の師匠で元婚約者
天宮翔平
タカミネコミュニケーションズ副社長
税所羽澄(さいしょはずみ)
税所不動産社長、結城家に仕えている、莉央の下僕を自認
黒瀬友哉
アートディレクター、莉央に惚れる
税所玲子
羽澄の姉
結城南実子
莉央の母
・10年前、高嶺正智の申し出で、莉央は書類上の結婚をさせられた。しかし、正智とは会ったこともない
・父と祖母が亡くなったので、離婚届を書いてもらうため、上京した
・正智は離婚する気がなく、むしろ莉央のことを本気で好きになってしまう
・莉央も正智のストレートさにだんだんほだされていく
莉央は生粋のお嬢様なんですね。スマホすら使えない。
これで今までどうやって生きてきたんだろうと思ったけど、全部、羽澄がやってくれていたんですね。
今どきこんな人いるのか。
でも料理はできるんだ、不思議。
正智の一目惚れ!?
10年、一度も会ったことがないなら、別に離婚してもいいんじゃない?と思いましたが、なぜか同意しない正智。
実質、一目惚れですね。
結婚したといっても席を入れただけで、一度も会ったことはない。
これまで一度でも会っていれば、こんなに拒絶されなくても済んだのに。
しかし、なぜ毎年お金を送るだけで、会おうとしなかったんでしょうね。
正智の家は、なかなか複雑なようで。
父には愛人がたくさんいて、正智の母もその一人。
お金に不自由はしなかったそうですが、死を目前にした父が出した遺産相続の条件が、「自分を一番驚かせた者」に譲るというものでした。
それで正智は、「知らない人と結婚する」ことにして、なんと財産を譲り受けたのでした。
金に困っていて、年頃の娘がいる家なら、どこでもよかったと。
莉央の実家は、藤原氏嫡流、摂家の男子直系。
家柄は問題なく、これなら箔もつくと思って選んだそうです。
なんとまあ…と思いましたが、このことについて、正智は莉央と莉央の母に、土下座して謝りました。
こんな話、普通の親なら、断りますよね。
しかし莉央の父は、お金が欲しくて、娘を売ったんですよ。
正智の結婚理由もおかしいけれど、娘を売る方が100倍おかしい。
結局、毎年送られていたお金は、父と祖母が使い果たしていたみたい。
莉央と母は、本当に不遇な10年を過ごしてきたわけです。
ただ、莉央は、この10年の間に、生き甲斐となる日本画と出会えたし、嫌なことばかりではなかったと正智を許します。
ここで、正智も傷ついていたんだなと思いやれるあたり、すでに莉央は正智に惚れ込んでいたのでしょうね。
最初は、離婚しないと言いつつも、莉央に対して好意なんて感じなかったのに。
いつのまにか、溺愛モード。
全然、印象が違う〜〜。いい意味で。
大好きなのに、莉央が個展を開くことになって、その準備中は一切手を出さないとか。
ほんとに莉央のことが大事なんですね。
莉央は恋愛したことがないし、たぶん、正智も。
お互い、ちょっと嫉妬したりもするけど、すぐに素直になって謝って。
ほんと、かわいいカップルです。
日本画の師匠・設楽桐史郎とか、黒瀬友哉とか、いろいろライバルが出てきますが、嫉妬はするけど、それで無駄に莉央とすれ違ったりせず、ストレスなく読めました。
ストーリーに、多少のトラブルは必要でしょうが、あまりにすれ違いが長引くと、ちょっとイラッとするんですよね。
でもこの作品はそういった無駄が少なくて、サクサク進むのも、よかったです。
個人的には、設楽先生が好きですが、まさか、口約束とはいえ、莉央と婚約していたとは。
けっこう、年が離れてると思うんですよ。
だって、莉央が10代の時に、すでに日本画家として人気を博していたのだから。
正智が結婚した時、26歳なので、今36歳。
それより、絶対上ですよね。
契約結婚させられたと聞いて、偶然を装って様子を見にいった時に、二人は出会うわけですが。
師匠と慕っていた人に、離婚が成立したら私とニューヨークに行きましょうと言われても、もう、びっくりですよね。
ずっと「師匠」だった人。
莉央がこの間、少しでも「男性」として見ていたら違ったかもしれないけど、一応「既婚者」だったので、そういう気持ちも起きなかったかー。
私はイケオジ好きですけどね。
先生、羽澄、黒瀬と、莉央を思う男性が出てきますけど、そこは正智の愛のパワーで乗り切ります。
最後まで飽きさせず、テンポの良い作品でした。

